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歯科用ハンドピース バーが抜けないときの対処法

kaz

こんにちは!BA JAPANの松好です。

ハンドピースをお使いになられていて、バーが抜けなくなってしまったことはありませんか?
今回はなぜバーが噛み込んでしまうのか、といったことをご説明しつつ、バーを取り除く方法をお話いたします!



チャックの構造

ハンドピースのチャックを模式化すると下図のようになります。(クリックで拡大)

①プッシュボタンを押すと、②チャックが開き、③バーが抜き差しできるようになります。
プッシュボタンを開かずにバーを差してみて、バーが自然に止まるところが、バーが把持されている点です。

実際にはこの他にもチャックの構造はありますが、「バーは点で把持されている」というところがポイントで、何らかの原因で、この把持点からバーが外せなくなることが、バーが抜けなくなる理由です。

そして把持点からバーが外せなくなる理由としては、下記があげられます。

バーが抜けなくなる理由

1. プッシュボタンがすり減っていて、チャックを十分に開くことができなくなっている。

回転中のバーにプッシュボタンが接触することで、チャックがすり減ってしまうことがあります。タービンの回転を止める際に、プッシュボタンを押されている場合や、ハンドピースが古くなっている場合に起きます。

2. バーに傷がついている

把持部分に傷がついているバーを使われたときに、チャックの把持点に引っかかってバーが抜けなくなることがあります。この場合、プッシュボタンを通常通り押しても把持点が引っかかってしまって、バーが抜けません。

3. 把持点にバーが食い込んでしまっている

2.に似た原因ですが、回転中のバーが切削物に強く押し付けられたとき等、ハンドピースの回転する力に反してバーの回転が強制的にストップしたときに起きます。新品のハンドピースでも発生する現象で、このケースが一番多いかと思います。

バーが食い込んでいる図

抜けなくなったバーを取り除く方法

抜けなくなったバーを取り除く方法はあまり多くなく、プッシュボタンをいつもよりも強めに押す、ということが唯一の方法です。いつもよりチャックを大きく開くことで把持点で引っかかっているバーを開放してあげるイメージです。
5割ぐらいの確立でこの方法でバーが抜けてくれると思います。

またこのときに、親指の腹ではなく、先端で押すことで力が入りやすいかと思います。
プッシュボタンを押すときには親指の先端で押すと楽です!

機械的にくい込んでしまっているので、洗剤を使ったりオイルを差したりして潤滑化をしてもあまり効果は見込めません

抜けなくなったバーをペンチで無理やり引っ張ってOK?

結論を申しますと、プッシュボタンを押してもバーが抜けてこない場合、プライヤーで抜くことはおすすめできません。
チャックの把持点を傷つけて、チャックがゆるくなってしまうおそれがあるからです。
またチャック以外にも、ベアリングを傷つけてハンドピースを壊してしまう可能性があります。

バーが抜けなくなったらBA JAPANへ!

弊社では、税込6,600円でバーの取り外し作業を行っています。
チャックやその他の機構が壊れないように丁寧に取り除きます。
また取り除いた場合にチャック力が不足していて、バーが抜けてしまう場合、カートリッジのお見積りをさせていただきます。

整備のされたハンドピースで、安心して治療に専念していただければ幸いです。

まとめ

ハンドピースのバーが抜けなくなる現象は、バーが把持点にくい込んでしまうと発生し、
①プッシュボタンがすり減っている 
②バーに傷が付いている
③バーがチャックの把持点にくい込んでしまっている
ことが原因です。

プッシュボタンを強く押すことでいつもよりチャックを大きく開き、バーを抜くことができることがあります。
ハンドピースを壊すおそれがあるので、プライヤーで抜くことはオススメしません。
BA JAPANでは税込6,600円でバーの取り除き作業を承っていますので、もしバーが抜けなくなったハンドピースがあれば弊社までお送りください!

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