はじめに
いつもお世話になります!BA JAPANの松好です。
今回は、BA エンドモーターに搭載されている便利な機能「フラッシュバーポジション」について詳しくご紹介します。
BA エンドモーターは、根管形成用のモーターと根管長測定機能を兼ね備えています。この機能により、根管長をリアルタイムで測定しながら根管形成を行うことが可能です。特に、フラッシュバーポジション機能を活用すると、治療がさらに効率的でリスクを低減になります。
フラッシュバーポジションとは?
フラッシュバーポジションを利用すると、根管内の目安となる位置を設定し、以下のことが可能になります:
- 通知機能:ファイルの先端が設定した位置や根尖孔に到達した際、音やディスプレイ表示でお知らせします。
- 自動制御:ファイルが生物学的根尖孔に近づくと、回転を自動でストップまたは逆回転(リバース)させます。
これにより、過剰な根尖部の切削や組織損傷を防ぎ、より正確でリスクを低減な治療が可能となります。
実際の臨床例
例えば、次のようなケースでフラッシュバーポジションが役立ちます:
症例: 上顎第一小臼歯の根管治療
- 根尖孔の位置を特定するため、エンドモーターの根管長測定機能を使用。
- フラッシュバーポジションを根尖孔の手前0.5メモリに設定。
- ファイル挿入時、設定位置に到達すると音で通知が鳴り、さらに自動で回転がストップ。
- 過剰切削を防ぎつつ、迅速で的確な治療を実現。
このように、治療の精度と効率が向上します。
フラッシュバーポジションを使用するメリット
- 治療のリスク低減性向上
- 生物学的根尖孔を越える過剰切削のリスクを最小限に抑えます。
- 効率的な治療
- 根管長をリアルタイムで把握しながら治療を進めるため、スムーズな処置が可能です。
- 患者への安心感
- 精度の高い治療により、患者への負担を軽減します。
操作手順
フラッシュバーポジションを変更する際の手順を以下に示します。
- 設定画面にアクセス
- エンドモーターの<P>ボタンを数回押して、“フラッシュバーポジション”の項目に移動します。
- 画面の確認
- ディスプレイには以下の表示が現れます:
- “AP”: 根尖孔を示します。
- “▲”: 根尖孔から0.5メモリ離れた位置を示します。
- “□”: 現在のフラッシュバーポジション。
- ディスプレイには以下の表示が現れます:
- 設定の調整
- “プラス”または“マイナス”ボタンを押して、フラッシュバーポジションを調整します。
- デフォルトでは、根尖孔(AP)の位置に設定されています。
- 設定を保存
- 電源ボタンで設定を確定し、治療を開始します。

まとめ
BA エンドモーターのフラッシュバーポジション機能は、治療の効率性とリスク低減性を大きく向上させる強力なツールです。特に根管治療において、正確な位置設定と自動制御機能により、歯科医師の作業負担を軽減するとともに、患者への安心感を提供します。
BAE380Rに関する詳細やご購入のご相談は、弊社のカスタマーサポートまでお気軽にお問い合わせください。今すぐ最新のエンドモーターで、治療が楽になったと感じていただければ幸いです!