はじめに
前回はBAエンドモーターの正回転モードについて説明しました。
今回は正回転と逆回転を交互に行うレシプロ回転モードについて説明します。
このブログを読んでいただくと、下記の要点が理解できます。
レシプロ回転とは
レシプロ回転とは、90度正回転したあとに90度逆回転をするという回転です。切削するための正回転と、ファイルにかかった負荷を軽減するための逆回転を交互に行いますので、通常の正回転のみよりもより安全に根管拡大を行うことができる、とされています。ハンドファイルを使用される際の、時計のねじを巻くようにファイルを小刻みに動かす、ウォッチワインディング動作を模したモードです
レシプロモードでは、ファイルへの負荷を逃しながら切削できます。
ファイルを装着する
エンドモーターのヘッドにファイルを取り付けてください。ハンド用ファイルは取り付けることができません。
モーター用のファイルを使用してください。
BAエンドモーターでレシプロモードを使う
BAエンドモーターで、レシプロモードは「SGP (safety glide path)」と呼ばれます。
プラス<+>とマイナス<->のボタンを押して、左下にSGPと表示のある画面を出してください。
ファイルを回転させる
メインボタン(電源マークのボタン)を押すと、先ほどの画面で表示していた回転設定で回転をします。
ファイルにかかった負荷はリアルタイムでモニターに表示されます。
また、許容トルクを超えた場合は自動的に逆回転がかかり、ファイルの負荷を逃します。
回転数と許容トルクを再設定する
待機画面で設定ボタン(Pのボタン)を押すと、回転数と許容トルク・回転角度などの詳細設定ができます。
Operation Mode: 回転モードを選択できます。レシプロモードを使うときはSGPに設定してください。
Speed: プラスとマイナスのボタンで回転数を変更します。
Torque Limit: プラスとマイナスのボタンで許容トルクの設定ができます。
Forward Angle: プラスとマイナスのボタンで正回転の角度を選択できます。
Reverse Angle: プラスとマイナスのボタンで逆回転の角度を選択できます。
メインボタン(電源マークのボタン)を押すと、先ほどの設定した回転設定で回転します。
ファイルの適正回転数・許容トルクはファイルの添付文書をご確認ください。
ファイルによって素材や形状が異なり、ファイルの適正回転数や使用方法が異なります。添付文書にてメーカー推奨使用方法をご確認ください。また、エンドモーターをもし使い始めで不安がある場合、許容トルクと回転速度を最小限に抑えた状態で使う、ということもできますので、ご検討ください。
お気軽にご質問ください
いかがでしたでしょうか。今回は、レシプロ回転モードの使い方についてご説明しました。
また使用方法についてはYouTubeもありますのでぜひご覧ください。
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